ふるさと納税の利用の仕方は大阪府を見るべきだ

ふるさと納税制度が開始されて1ヶ月。地方政府ではなんとかふるさと納税で少しでも多くの人に払ってもらおうと必死。納税してくれた人は金額に応じて特産物などをくれる等したたか。そんなニュースをやっていたのでふるさと納税についてどういうものなのか調べてみたら今財政で一番きつい立場でなにかと注目されている橋本知事の大阪府が気持ちいいほどあからさまで他の県とは違う一歩先行く活用方法を考えていたよ。
ふるさと納税ってなにさ
去年度分の所得の合計金額から所得税が計算されて年末とか確定申告で所得税の還付や追加納付があるんですが自動的に各都道府県にもその所得額が報告され住民税の金額が計算されて今年度その金額を分割4回払いで今年払う。それとは別に都道府県・市区町村に対して寄附をする。その寄付金のうち、5千円を超える部分について、個人住民税所得割の概ね1割を上限として、所得税と合わせて全額が控除される。例えば平成20年中に寄付金をした場合は、平成20年の所得税確定申告により税額控除がなされ、個人住民税は平成21年度分が減額される。ということで来年払う控除額に計算されますよという制度。ふるさとって言ってるけど別に本当にふるさとである必要はなく寄付先が指定できる。

・節税にはならないの?
寄付金額によって控除はされるものの住民税に払う部分とは違うところからの支出なのでその分手元から減る。所得税・住民税で全額控除される範囲だとしたとしても(「課税金額」-「今回の寄付控除と他の控除」)×10%=住民税
つまりは寄付金10%の金額が引かれるだけなので残り90%は損金になるので節税にはなりません。所得税では人によって税率が違いますが住民税の減額分合わせても50%は損金。
住民税の節税については下のリンク先をご参照あれ
http://www.hiruta-kaikei.com/blog/tax_law/000202.htm


大阪府の活用方法
大阪府ふるさと納税のトップページ
http://www.pref.osaka.jp/gyokaku/furusato-nouzei/index.htm

元弁護士ということで橋本知事は控除金額の計算の仕方などちゃんと明記してるんですね。実際のところどうなんだと判断できるようにしてるのは今までの行政体質ではありえないです。橋本知事GJすぎるw

さて、どこがイイ活用の仕方かというと寄付先を大阪府一つにしているのではなく政策毎に積立基金を作ってわけているところ。つまりあなたの寄付をどのように活用して欲しいか選べるということ。
ただ寄付をするだけなら使われ方は寄付した相手の自由で実際どうなのよというのは不明瞭だったのですがそこを目的別に選べるようにする事で意志を反映できるのです。
基金一覧
 なみはやスポーツ振興基金・・・生涯スポーツ社会づくり
 文化振興基金・・・大阪を誇りにできる魅力と活力ある大阪づくり
 福祉基金・・・育てよう、府民の福祉基金 〜生きがいと自立の福祉社会を〜
 みどりの基金・・・みどりを守り・育て・広げます
 環境保全基金・・・まもりたい。私たちのおおさか、私たちの環境
 女性基金・・・男女共同参画社会の実現に向けて!
 ゆとり基金・・・勤労者のゆとりある生活の実現に向けて!
例えばもっと福祉を充実させて欲しいと思っている人がふるさと納税を利用する場合「福祉基金」に寄付する。といった感じ。

ついでに現在大阪府に住民票を置いている人でも大阪府ふるさと納税できます。どんな小銭でも欲しいという状況の大阪府らしいことを言っているけど一応意味のあるシステムにしているんだよね。
ただ、ちゃんと有効に使われるかは別問題だけどw

しかしちゃんと調べてみないと払う住民税の内の一部を他の都道府県に分ける制度だと思っても仕方ないなぁ。たぶん最初のうちはそういう誤爆も狙ってるところもあるんだろうね。
まぁ寄付したい方はどうぞご利用ください。