ジェネオン株を電通からユニバーサルへ大幅譲渡

ニュースでさらっと大きな話が流れてぎょっとしましたが旧パイオニアLDC電通の完全子会社化してジェネオンになり今度はユニバーサル・ピクチャーズ・インターナショナル・エンターテイメント(UPIE)の日本法人ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンと合弁です。

UPIEは12月初旬までにジェネオン株式の過半数を取得し、UPJとジェネオンを合併させる。合併後の新会社株式の保有比率はUPIEが80.1%、電通が19.9%。新会社の社名は今後発表する

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/13/news013.html

金融危機で日本のみならず先進国の株価平均ががた落ちです。これが必ずしも悪いことばかりではなく株式の値段が下がっているからこそお得に買収できるチャンス。歴史的な暴落だからこそ重要な動きが次々と起こりやすい。
これが良いことなのか。パイオニアLDCから電通傘下になったときは共に国内企業での動きで規模拡大となったわけでしかも日本最大の広告代理店。権力的にもやりたい放題やろうと思えばある程度できるわけですよ。それが今度は外資企業傘下になって新会社になると・・・するとどう違うのかというとまずジェネオンのトップが変わったり役員が何人かユニバーサル側の人に入れ替えが確実。お偉いさんが変わります。それがどうアニメに関わってくるのかというと企画と製作予算の方針に大きく変わってくるはず。昔からなんとなく続いているやり方なんですが、大きなところがアニメ制作のバックについていると年単位で続く長編作品をつくってたりします。次のクールも引き続き創るのかは視聴率だったり人気で判断していけるところまで創るという番組ですね。こういうやり方がまずできなくなるのではないかと思う。やるとしたら24とかのようにちゃんとクールを決めて○○シーズンで区切って放送時期の間を空けても良いようにしてくるでしょう。って今はほとんどそういう形になってきてましたっけ。
アメリカだと脚本をあらかじめ全話作ってから制作して放送みたいなんですがちゃんと画を作ってから放送するようになるんでしょうかね?どこまでアメリカの合理主義を持ち込むかはわかりませんが今までの日本のやり方も経営的に苦しいところもあるので徐々にやり方を変えていくことになりそう。ということで『銀魂』も終わりが見えたわけだ。でも来年で最終回とか番組内で言ってたっけwこれを見越してのことだったのだろうか。すると事前に買収の話はでてたことになるよね。その時期を逆算すると金融危機前にそんな話がでてたことになるわけですが。これが合っていたならこの混乱に乗じての思いつきで動いていないということっぽいのでしばらくなにかやってくれそうであるけどしわ寄せはいつも現場。そこで質低下したらスタッフ散ったりするのかも。

  • 補足-

銀魂電通が直接出資してる作品でした。ジェネオンは元々比較的単発で出しているので今のスタイルはあまり変わらないのでしょうが企画の通りやすさとか方針は変わると思います。あとは海外へのストリーミング配信だとか事業収益に関わるモデルも業界の流れとして今後やっていくと思われます。そのときこの合併が役に立つのでしょうかね。