『チェ 39歳の別れの手紙』を観てきたよ

真っ赤な映画後半戦です。キューバと同じく圧政苦しむ農民達などを解放するためボスニアに運動を起こすチェ。前半戦とは全く対称的で農民達からは協力を得られず追い詰められる。途中この革命はうまくいかないとわかっていながらも信念を持ち最後まで解放運動に尽力した。

キューバで知った。武力闘争は民衆から支持されないと政権は掌握できない。」
ゲリラ紛争を起こしても決起する人々が集まらないと理想は実現しない。前半戦は戦況が進むにつれ民衆の支持がうまく得られ兵士達の「VIVA!」が力強く団結があったが後半戦ではその「VIVA!」は弱々しくまばらであった。それがこの映画をよく現している。
キューバ危機以降のアメリカの社会主義を憎む心は硬く兵器のテクノロジーも次の世代に発展してたため戦争のやり方が大きく変わっていた。そんな時代背景も考えてみるとこれも時代なんだなぁと。
暴力とはなにか突きつけられる作品です。今の日本とも被るところがありますが闘争が起こらない日本はおかしいとかいう人もいますが武器の所持自体が禁止され警察にだいぶ弾圧されている日本ではそういう抗議の仕方ができない。そんな時代なんです。今は別の形を変え抗議の声を上げているのかもしれませんね。