銀行サイドと投資会社サイドの金融商品

かつて日本の金利はバブル時5%もあったそうで銀行に預金していても結構貯まったそうだ。リスクがない上にどんどん貯まるわざわざ投資なんて考えなくてもそれなりに貯まる時代だったそうだ。しかし、現在は円建て普通預金は0.2%〜「銀行口座は勝手に増えることのない貯金箱」というのが常識として育ってきた世代も結構良いお年頃。投資でもしなければそう増えることもない。まとまった金額になるのは積立貯金だけ。
かつてバブル期に資産を持ってた人は当時の証券会社の営業に言われるまま株式に投資した人も結構いると思う。そのころは大してローリスクな投資信託というものが現実的でなく債券も単位が大きいという買いにくい環境だった。それまで誰もが株価、不動産、金利は上がり続けると思っていたもんだから損失なんてあまり考えられず強気に投資していた。リスク分散という言葉が声高に言われるようになったのはバブル崩壊してから。その時ちゃんと分散できなかった人たちが今致命的な被害を受けていると思う。分散してた人でも株式はかならず組み込むのでそれなりの目減りはしているはず。これから現金化を考える時期なのにここで現金にしてしまえば激減ですよ。

リスク分散が大事というのは今の市場を見ていれば痛いほど実感できますね。そんな状況でも資産を運用して増やしていかねばならないという人もいることでしょう。投資というと証券会社サイドの商品が思いつきますが銀行サイドの商品も似たようなのがあるんですね。銀行サイドの方がリスクはまだ低く証券会社と似ていても仕組みが違っていたりしますから利用する道はあるわけですよ。そんなわけで投資会社と銀行のまぎらわしい商品をまとめage


外貨建てMMF・FX⇔外貨預金・外貨定期預金
外貨建てMMFは短・中期の債券からの利益を分配されます。ある程度利率よりも積立た口数の多さで増加量が大きく変わります→それぞれファンドに組み込まれている債券利率の変動を受け円に戻す時の為替相場で利損益が確定
FXはロング・ショートともにスワップが発生。どんな通貨でも変動幅で差益を出す。→為替相場の変動幅で影響を受けスワップ狙いはポジション維持が常に課題
外貨預金は銀行に預けることで各通貨の金利(変動)があり各通貨ベースの利息が発生する。→各国の銀行の金利の変動を受け円に戻す時の相場で利損益が確定
外貨定期預金は外貨預金と基本は同じだが依頼した時点の利率がその期間固定される。→契約時は各国の中央銀行の短〜長期利率の変動を受け最終的に外貨預金での円に戻す時の相場で利損益が確定

銀行と証券会社でかぶるのは為替くらいなのだけれど元にしてるところがちょっと違うのでリスクの受け方も違うし利率が同じではないし目的によっても使いやすい使いづらいも出てくる。金融商品っていうのは目的とあっていないと運用ができないので合わないなと思ったら潔く身を退くというのも大事。
例えばFXでスワップ狙いでの運用が成り立たなくなったので外貨建てMMF(変動利率)や外貨定期預金(固定金利)へ切り替え。レバレッジがなくなるからリスクが低くなる分リターンも少なく手数料は割り増しになるけどどんなに変動しても維持されるのでじっくり待てる。
外貨建てMMFで運用しようにももっと高い利率がほしい時は外貨定期預金でニュージーランドドルであれば6%くらい。為替差益は同じように狙える。ただし通貨の種類によってはMMFの方が高利率だったりする。その原因はMMFが債券運用で分配金を出した結果の利率であるのに対して外貨預金は銀行が示す金利だから。これに直接債券の取引も視野に入れるとトルコリラ建ての15% 2年債券もあったりする。取り扱い会社によっては外貨建て債券の利子や償還金などが同一通貨の口座に入って好きなときにその口座の通貨を円に換えることで為替リスクを減らすことができるので債券も外貨定期預金としてみることもできる。ただ会社によってその口座に入っている時金利が必ずつくとは限らないので確認が必要。
あと債券はいつでも希望するものが募集しているとは限らないのでタイミングと最低購入金額が合うかの問題もある。大体10万円〜っていうのが標準。あと高利率の債券は必ず内容のチェックと格付けを見る。債券はまだローリスクだと思っていても期間がそれなりに長くなるのだし甘い話にはそれなりの理由があるのだから。
外貨預金は為替相場をみて通貨を換えておいて口座に入ったものからどんどん定期にまわすとまわした分の金利が跳ね上がったりする。2〜3ヶ月の複利で継続していくのが良いでしょう。多くの場合定期に入れるのに最低金額がないので1000通貨でもどんどん定期にしてしまいましょう。FXやってると1000通貨なんてと思うかもしれませんがwそうしないとMMFとかでよく見る利率にまで届かないのです。そのうち2、3個定期を廻すという形になっても良いのではないでしょうか時系列で分けると金利変動に対する分散になりますから。これはMMFだとできないので外貨定期預金の特徴ですね。