『告白』を観てきたよん。

映画のことしか書いてないような気がしますが小さいどうでもいいことはやはりほとんどツイッターだもの。
そんなこんなで『嫌われ松子の一生』の監督だったことと、予告編で松たか子が淡々と語る良い棒読みのインパクトで一体どんな話なんだ?ということから楽しみにしていたんですがようやく観にいきました。終わってから気づいたんですがR指定でした。許可されてない人はぜひ大人になってから見るといいよ。じゃないとなにがなんだかわからないだけだと思う。それか共感しすぎて危ない方向へアクセル全開になる時期がくると思う。

とある事件にかかわった登場人物から次々に語られるそれぞれの告白。それがリンクして取り返しがつかない様に展開されていくのですが、最悪な事が最悪なタイミングで起こり最悪にもそれが周りに広がっていくという負のロイヤルストレートフラッシュのような作品でした。近年稀にみる邦画らしい邦画だと思えるほど最新技術なんて関係ない原作と脚本と演出とキャストのちょうど良い演技が絶妙な日本映画です。なのでこれ、大衆向けではありません。という最高の褒め言葉を感想にかえさせて頂きます。

映画冒頭から最後まで静かな暴力しかでてきませんのでストレス溜まってるときにみると衝撃強いかも。中二病のリアルな視点。学校という閉鎖された異空間。コミュニティの小ささ。異質なモノが案外普通だという意外性。大人の冷酷さ。などどんな視点でもリアルに描かれていても淡々と進行されていく奇妙さ、汚いものを綺麗に見せるところがこの監督の凄みなんじゃないかなぁ。あ、やばい。まともに考えちゃうと持ってかれる。カタルシス的なエンターテイメントということでとどめておくほうが良いな。