『トイ・ストーリー3』を観てきたよん。

この頃アニメ映画しか見てない気もするけどただそんな時期なだけなのですよ。

この作品は不思議なもので観る前はいつも微妙な雰囲気があるのだけど観るとなぜか楽しめるシリーズです。

観た感想といいますと、チームワークが好きな日本的な話だと思うのであまりアメリカ映画らしくないと思いきや。キャラクターの演技の端々にちょろっと動くリアリズムのキモさとヒーローと自由崇拝文化はアメリカそのものです。そこらへんをみて「あぁ、pixarだな」という安心感があります。

3Dアニメーションなのにリアルというのがpixarの持ち味ですが出世作となったシリーズだけに制作費かかってるんだろうなと誰でもわかるくらい動きます。特に顔の表情の動く部分がさらに増えている気がします。初代と比較してみると面白いかもしれません。

なぜ、pixarを観て面白いと思ったのかと不思議に思いながら今の日本のアニメを観てみるとちょっと気づかされることがありました。
日本は"お嬢様"とか"ドジっ娘"とかタグのような記号が先行していて中身もそれで完結してしまっている裏切らない見た目だけのキャラクターありきなんだなと思い知らされる。それはとてもキャッチーでわかりやすいのだけれど。
昔の日本アニメにはストーリーなりキャラクターのオーバーアクションの中にpixarとの共通するおもしろさはあったし多かったけどいつのまにかあまりにも少なくなってたことに驚きです。
でも、それはそれで日本が特殊な方向へ分岐してしまった表れなのでは?と思うのです。だからこそ独自なものがこれから生まれてくるのではないかと期待してしまう。例えそれが海外の大衆に受け入れがたいものであったとしても。それがビジネス的にどうなのよと疑問視されて結果業界が衰退したとしても。似たものを創って競うよりは良いと思うのです。
会社的に見ると確実にどんどん規模を縮小してますます少数精鋭型になっていく流れだよね。