『カラフル』を観てきたよん。

サンライズの映画ということで観て来ました。

一度死んでしまったが条件付で生き返ることになった魂の自分探し。というお話。
ストーリーは意外にも創り込まれていて味わい深く、知らないうちにあれよあれよとスルスル進んでいくので久しぶりに前振りを意識しない作品になってました。終盤になって思い出してみると前振りはそれぞれちゃんとあったので感心しました。これはいかにも邦画らしい邦画で雰囲気とストーリーで魅せていくタイプ。なので、これなんでアニメなの?とも思いました。アニメだから違和感があったような場面が多かった気がする。

うちはとっくに大人になってしまったから特に衝撃は受けなかったですけど中学、高校生だったらリアルに感じ取る部分があるよね。みんな自分がどんな人間なのかわからない。考えすぎてることに気づかないくらい考えてる。周りの環境と自分の中とのギャップ。悪意のない非行。人生の分岐点。将来の夢という呪い。自分が本当はどうしたいのか。などなど。この頃としてはいろいろ悩みを悶々と抱きその時々全力で考えている世代です。
うちは社会人になってから気づきがあってわかってきたものが多いです。この映画にはその気づきのヒントがいろいろ描かれています。そのヒントが実際体現され経験を積んでいくうちに答えが見つかることでしょう。そんなこんなできっと高校生までは衝撃的な作品になってるのではないでしょうか。DVD発売になったら買っておいて大学生。社会人。と節目、節目で見直すと印象が変わってたりしますよ。それでこれまたおもしろい作品になっているのではないかと思います。

最後にこの作品は文学的で綺麗な創りになっています。